家を改造しようと思っているのですが、どのようなことに注意したら良いでしょうか?
最近は家族構成が変わったり、設備が古くなったが建て替えるのには少々もったいない、と改造する人が増えてきています。改造は手間が掛かり、新築のように自由に平面計画はできませんが、産業廃棄物を少なくしたり地球温暖化の軽減にも寄与でき、大変良いことと思います。
改造となると必ず柱や壁の撤去を伴うものですが、柱や壁を撤去する時は構造のチェックを十分にしてください。柱を除く時はみなさん注意をしますが、壁は筋違いが入っていたりして横からの力を支える大きな役割をしています(鉄筋コンクリートも同じです)。
近ごろでは家庭内での家電率が高く、電気の容量が少なくて、ブレーカーが度々落ちる話を良く耳にします。特に台所回りは電子レンジ・炊飯器・食洗機等があり、一回路だけでは不足します。必要に応じて回路数を増やしておくことが大切です。
また、家庭でのインターネット利用も増え、電話の差し込み口も一部屋に一カ所は設けたいものです。
古い建具をうまく再利用すれば思い出も残るかと思います。改造は新しくするだけでなく、そこで暮らしてきた思い出も残しておきたいものです。
いずれにしても改造する時は、新築した時の図面を用意してその時の設計士さん、建築会社の方に良く相談して、無理のない改造をしてください。
『月刊ぷらざ2001年6月号掲載』回答:須田睿一(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 計画 | Permalink
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